
こんにちは!
えっこ(@ecco_chaaaaan)です♡
「2歳のイヤイヤには、どう対応したらいいですか?」という質問を頂いたので、今回は保育に携わる者としてお話をします。
子どもの「イヤイヤ」には、ほとほと困ってしまいますよね。
- 「あれもイヤ」「これもイヤ」と言い、思い通りに動いてくれない
- 予定通りに事が進まず、急いでいる時には付き合いきれない
- きつく怒鳴ってしまい、子どもも余計に泣き叫び、ますます悪循環…
何でもかんでもイヤばかりで、理不尽な要求だと、腹が立つのも正直なところですよね。
ただ、この子どもの「イヤイヤ」は全く悪いことではなく、むしろ、子どもの成長には必要なことでもあるんです。
イヤイヤ期が子どもに必要な理由を理解し、上手に対応すれば、子どもも変わって今の辛い悩みが減るかもしれません。
そこで今回は、子どもにイヤイヤが必要な理由と、イヤイヤを減らすために出来る5つのポイントを、保育士の視点からお伝えします。
私の保育歴は、トータルで15年ほど。
沢山のお子さんと関わってきた結果、”こうすると子どものイヤイヤに振り回されないで済むのではないかな?”という考察です。
少しでも気持ちが楽になると嬉しいです♡
イヤイヤ期が子どもに必要な理由
俗にいう「イヤイヤ期」「魔の2歳児」ですが、このイヤイヤが出来ることは、子どもの成長にはとても重要です。
- 親の言うことが理解できるようになってきた
- 自分というものが育ってきた
- 自己主張が出来るようになってきた
ということだからです。
なので、
・イヤイヤが出来るのは、ちゃんと順調に成長しているってことなんだ…!
と思うようにしましょう。
そう見方を変えると…
ほら、イヤイヤも、ちゃんと意味があるんだと感じることが出来ませんか…?
イヤイヤを減らすために出来る5つのポイント
それでは、ここからは、イヤイヤを減らすために出来る具体的なポイントを5つ挙げてみます。
基本的な考えとしては、
・ダメな事は、毅然とした態度で、何度でも繰り返し伝える
ということです。
正直なところ、子どもにイヤイヤが必要な理由はわかっても、何から何までイヤ!であれば、イライラもしてきますし、「いい加減にして!」って思いますよね。
しかし、それを叱ったりして抑えつけるのではなく、一人の人間としてきちんと対応することが大事です。
全ての要求を受け入れることが出来なくても、それをきちんと聞いてもらえた、説明をしてもらえた。
ただそれだけで、子どもにとっては自分の存在を認められた、という貴重な経験になるんです。
では、具体的にどう対応するのが良いのかご紹介していきますね。
①選択肢を2つ用意して選んでもらう
まず、ポイントの1つ目は、「2択で選ばせる」ということです。
〈例えばこんな場面〉
朝ごはんを食べ終わったあと。
お母さんは、これからスーパーへ買い物へ行きたいので、身支度をしてほしいな~と考えています。
そんな時は、こんなふうに声を掛けます。
「着替えにする?それとも、ハミガキにする?」
※可能であれば、どちらを選んでも良いような答えを用意すると、困ることがないです!
なぜ2択がいいのかと言うと、「自分で選んだんだ!」という自覚が持てるからです。
上記でも説明しましたが、2歳くらいの時期は、もう自分の意思がはっきりしてきて、人に指示されるのが嫌!なんですね。
自分の意思で自分の行動を決めたい!そういう気持ちが強い時期なんです。
でも、いきなり「どうしたいの?」と聞いても、子どもだってすぐには答えられないでしょうし、提案された選択肢の方が選びやすいというメリットがあります。
「自分の意思で選んだんだ」というその満足感が大事です。
これだけでも、イヤイヤは減ると思いますよ。ぜひ試してみて下さい。
➁本人にどうしたいのか尋ねてみる
ポイントの2つ目は、「本人にも気持ちを聞いてみる」ということです。
①に挙げた2択の方法も、始めは上手くいくのですが、だんだん知恵がついてくると、どちらも嫌だと言い出すことがあります。
そんな時は、「じゃあ、どうしたいの?」と本人に聞いてみましょう。
まだあまり話せない子でも、こうしたいという意思は、ジェスチャーなり指差しなり、態度で見て取れると思います。
子どもの気持ちを大事に、可能なことであれば、受け入れてみてください。
③子どもは失敗するものと心得る
ポイントの3つ目は、「子どもは失敗するものだ」と温かい目で見ることです。
大人は経験を積んできているので、ある程度のことは結果が分かっていますが、子どもは未熟なので先のことは予測できません。
〈例えばこんな場面〉
外がとても寒いので、子どもにはアウターを着てほしいと思っているお母さん。
でも、イヤイヤ期真っ盛りなので、本人は絶対に着ない!と言うことをききません。
こういうときは、無理に着せないで、そのまま外へ出てみると良いです。
親としては、風邪をひいてしまったら心配だし、その後のケアも大変なので、出来れば最初から着て欲しいですよね。
ただ子どもにとってみると、室内は暖かいから、着る必要性が感じられていません。
子どもなりにも理由があって、「イヤイヤ」なんです。
なので、一度、子どもの言う通りに外へ出てどう感じるのか、本人に身をもって体験させてみればいいと思います。
場所が変わったら、気持ちがすんなり変わって着る気になることもあるし、本当に寒くて着たいこともあるでしょう。
子どもは、失敗から学ぶんだということを頭に入れておくだけで、心の余裕が違ってくると思いますよ。
④「良いところ日記」をつける
あまりにお子さんのイヤイヤが激しい時は、お子さんの「良いところ日記をつける」のも効果的です。
イヤイヤばかりされていると、だんだん嫌な面しか見えなくなってきます。
しかし、こういうときこそ、お子さんの良いところを探すようにしてみましょう。
始めは1つでも良いです。それをちゃんと紙に書くことが大事です。
スマホのメモ帳でも○。毎日続けましょう。
すると、だんだん良いところを探すことが上手になります。
また、あとから振り返ったときに今までの記録を見ると、忘れてたことがあったり、こんなにも頑張っているんだな~と、実感できるようになりますよ♪
⑤主導権は親にあることを忘れずに!
ポイントの5つ目は、今までの話とちょっと逆行するかもしれないですが、主導権は親にあることを絶対に忘れないでください!
今までの話を聞くと、”子どもの言うことを聞いていれば、イヤイヤが収まるんだ”と思われるかもしれませんが、そうではないです。
良いこと悪いことは、きちんと教えなくてはいけません。
また、世の中は自分の思い通りになることばかりではありません。
子どもには、小さいうちからどんどん色んな経験をさせて、いつでも思い通りになるわけではないと実感してもらう必要があります。
〈例えばこんな場面〉
外を歩く時、子どもは自分で動きたい年頃なので、手を振りほどき一人で行こうとする。
でも、絶対に手を離さない!
手を繋がないと外には行けないことを徹底する。
我が家には3人子どもがいますが、やっと歩けるようになった本当に小さい頃から、「きちんと手を繋がないと外には行けないよ!」と伝えていました。
外では大人と手を繋ぐこと。それを当たり前にしました。
絶対に譲れず、その要求に応えられないと思ったら、断固として親の意見を変えない方がいいです。
説明しても泣き叫んで聞こえていない時は、落ち着くまで待ちましょう。
ここで補足!2歳ごろの「泣き」について
赤ちゃんは、泣いて自分の要求を伝えますよね。
泣いたらお母さんがお世話をしてくれ、満足させてくれました。
2歳ごろは、赤ちゃんの時に泣いて自分の要求を叶えた経験があるので、それをやっているだけのことも多いです。
ここで、もし泣いた後に、本当はやってほしくないけどあまりにも泣くから…と言って、親が意見を変えたらどうでしょう?
と学習してしまいます。
ところが、世の中は自分の思い通りになることばかりではありません。
譲れないところは断固として譲らない。きっぱりとお断りする。
親が毅然とした態度でいると、これは叶わないことなんだと子どもが雰囲気で感じ取ります。
そして、自分の思い通りになることばかりじゃないと、気持ちをコントロールすることを覚えていくんです。
回数を重ねると、理不尽な要求というのは必ず減ってきます。
何が良くて何をダメとするのか、理由も一緒に考えて、それをお子さんにしっかり伝えるようにしてみて下さい。
まとめ
今回は、2歳ごろのイヤイヤについて、「子どもにイヤイヤが必要な理由と、イヤイヤを減らすために出来る5つのポイント」を、ママとしての体験談+保育士の視点を交えながらお伝えしました。
子どものイヤイヤは、成長している証。
そして、イヤイヤを減らすために出来る5つのポイント。
➁本人にどうしたいのか尋ねてみる
③子どもは失敗するものと心得る
④「良いところ日記」をつける
⑤でも、主導権は親であることを忘れずに!
でした。
いつでも必ず上手くいくということではありませんが、これらを心掛けると、今までの辛いイヤイヤが少しは軽減されると思います。
良かったら試してみて下さい。
以上、えっこからでしたー!